戦争の記憶「松の脂を燃料に」馬見塚公園

駒ケ根市の最南部にある馬見塚公園は桜とつつじの名所として市民に愛されています。その馬見塚公園の松には奇妙な傷痕の松を見ることができます。これは「傷痍軍松」と呼ばれているもので、幹の皮をはぎ取られ、斜めにキズ跡が残った痛々しい姿を現代の我々にも見せています。戦争も末期になるといよいよ日本は深刻な燃料不足となっていました。そこで軍部は、松脂から航空機用燃料を作ろうと松脂を採ることを国民に推奨したのです。このような傷痕を残す松は長野県の各地でも見ることができます。結局は松脂からは、とても航空機に使えるような燃料は精製できなかったそうです。終戦記念日のあった8月のトピックでした。

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