繋がる伊南(いなん)~田切の橋

あるぷす不動産が面する道路は、国道153号線伊南バイパスと言います。隣り合う駒ヶ根市と飯島町をほぼ一直線に貫いてしまう全長9Kmのバイパスです。そして、残りの工事区間の「田切地区」に架かる大橋が間もなく繋がろうとしています。
この橋の完成で伊南バイパスは今年度中に全面開通となるはずです。実に30年の長きに渡る工事で、その間には幾多の工事凍結も経験。さらには4車線化から2車線化に変更されて開通することになりました。今の時代は30年前に想像した未来とはかけ離れた部分も多く、開通への想いは人それぞれのようです。「伊南(いなん)」地区は、長野県南部の中核都市である伊那市に比べて、人口も経済力も劣る伊那市南部の4市町村が「伊南」というキーワードで団結してきた歴史があります。農協、消防、医療、教育、スポーツ、行事そして「お母さんは隣村からお嫁に来た」「娘は隣町に嫁がせた」という具合に、伊南は親戚みたいな関係です。その地域が地形的なハンディを克服して、一直線の道路で結ばれることには大きな意義があるはずです。開通の機会にはまたご案内したいと思います。

新年度の駒ヶ根

平成30年度がスタートしました。駒ヶ根市内の小中学校の入学式も4月5日に行われました。新社会人はこれから毎日続くクルマ通勤をどう感じているのでしょうか?クルマ通勤はお金もかかって大変ですので、無駄遣いをしないように頑張ってください。フレッシュな生活を祝うかの様に、今年のソメイヨシノは例年より1週間ほど早く開花し、すでに本日10日には散り始めています。光前寺前のスイセンも今がピークです。しかし、まだこれから開花する種類の桜や、花桃、ツツジ等と、花々が必ず風景に入り込むのも駒ヶ根の4月です。以前にもお伝えしました駒ヶ岳サービスエリアのスマートインターチェンジも先日開通をしました。伊南バイパスの最終工区も今年度中に開通しますので、この話題は別途お伝えすることにしましょう。
一方で年度末に消えてしまった物もあります。駒ヶ根高原の光前寺横の、貴重な現代美術館であった「駒ヶ根高原美術館」がすっかり取り壊されてしまいました。あれこれ言っても後の祭りです。開館当時、池田満寿夫の作品からは強烈なオーラを受けて、美術館を出た時にはぐったりしてしまったことを覚えています。動き始めた新年度のトピックでした。

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写真:光前寺下のスイセンと中央アルプス

福寿草~大沼湖

いよいよ春を迎えた駒ヶ根です。今年の冬は大した積雪もなかったので大変に楽でした。
3月に入ると早々の1日深夜に大きな春雷が一帯に轟きました。それ以降、こんなに順調な春への道のりになるとは思いませんでしたが、中旬の今ではもう花々が咲き始めています。写真は駒ヶ根高原の大沼湖の土手に咲き乱れる福寿草です。例年「福寿草まつり」が3月初旬に開催され、今年2018年は3月4日(日)に行われました。
福寿草は春を告げる花として必ずニュースで伝えられますが、その映像と言えば100%「雪の中から健気に顔をのぞかせて咲いている可憐な姿」という映像です。辛い冬を耐えた信州人の心を福寿草に重ね合わせたいので、どうしてもそういう映像になるのでしょう。残念ながら、駒ヶ根では大沼湖の福寿草が咲く頃にはもう雪はなく、落ち葉の重なる土手に咲く福寿草です。真っ白い雪の中の福寿草ではありませんが、とても可愛らしい花と共に春を実感する喜びに変わりはありません。

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冬季オリンピックと長野県

皆さん、平昌オリンピックは盛り上がりましたね!「そだね~!」連日流れる感動の涙。NHK長野放送局に転勤してきたアナウンサーが言っていました、「長野に来て、冬のオリンピックがこんなに楽しみに感じたことはない!」この言葉は冬季オリンピックと長野県との密接な関係を上手に表現しています。
冬のオリンピックは長野県の選手が約1/4を占めます。つまり、我が村・我が町からオリンピック選手が出るわけですから、選手への想いは全国の方よりは計り知れない深さになります。小平奈緒選手も、”スケートの速い娘がいる”と地元では中学生の頃から知られていました。いつもローカルニュースでは話題が伝えられていて、そしてようやく17~18年越しのオリンピック金メダルです。つまり、こういったストーリーが長野県のあっちこっちに、各選手ごとにあるわけです。さあ、そしていよいよオリンピック!熱くなりますよね…。
「県民意識が強い県」だと言われますが、なるほど冬のオリンピックがあるたびに「私は長野県民である」ことを強く自覚し、また誇りに思うのです。そして「長野オリンピック」の事を今でも鮮明に思い起こすのです。あゝ長野県民。また4年後が待ち遠しい!

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写真:長野オリンピックメダル授与会場(長野市)

氷点下のお休み習慣

寒中を迎えた駒ヶ根です。毎晩、当たり前に-10℃位まで下がるでしょうか。これからは日中も0℃以上にならない「真冬日」も多くなります。かつて長野県の小学校には「寒中休み」という連休がありました。3~4日間程度の短い休みでしたが、「あまりに寒いから学校へは来なくて良い」という意味だったと皆が思っています。しかし子供は風の子、田んぼのスケートリンクでスケートをしたり、そり遊びに興じました。近年だと、東京ディズニーランドが寒中休みの長野県民を当て込んで「長野県民パスポート」を発券していたのをご存知でしたでしょうか?土・日完全週休二日制になってしまった今では、このような独自のお休み習慣は無くなってしまいました。そうそう、田植えや稲刈りの時期には「農繁休業」というものもありました。これは「おうちの手伝いをするように」という意味に違いありません。その代わりに、夏休みは短くしてバランスが取られていました。小中学校のスケジュールは各市町村ごとに決められているそうですが、一律横並びで以前の習慣は消えてしまいました。もっとも長野県は共働き県なので、平日に子供だけが休みでも困りますから仕方のないことでしょう、時代が違います。それにしても、昔の田舎の子は手が「あかぎれ」たり、鼻水を垂らしっぱなしの子がいっぱいいたのに、今は見かけないのは、衣食住の環境が良くなったということなんでしょうね。

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氷点下の毎朝~駒ヶ根高原スキー場

12月も中旬となり、長野県の天気予報は雪の予報を伝えるようになりました。駒ヶ根も中央アルプスに降る雪の“おつり”を浴びますが、本当の降雪はまだこれからです。しかし気温は順調に下がり、いよいよ毎朝が氷点下になってきましたので、「駒ヶ根高原スキー場」のオープンが気になるところです。冷え込みさえ始まってくれれば降雪機をフル稼働させて、オープンまではそう遠くはないでしょう。
スキー場経営はギリギリだそうですので、今年もオープンしてくれてホッとしています。開業時はまだバブルの頃でした。それが早くも30年を迎えようとしています。それ以前のスキーと言えば一部の若者の特別なスポーツといった趣で(宮田高原スキー場というのもあるにはありましたが)車山高原か白馬村まで行かなくてはなりませんでした。それが市内から15分以内の距離にスキー場が出来てしまったものですから、大変な騒ぎだったことを覚えています。クルマにスキーキャリアを乗せていないと「時代遅れな人?」みたいな雰囲気さえありました。小さな子供からスキーを始められるようになったのも駒ヶ根高原スキー場のおかげですし、昔鳴らしたご年配が再び気軽にスキーができるようになったのも駒ヶ根高原スキー場のおかげです。スキー後進国だった駒ヶ根でスキーが身近なものになり、駒ヶ根スキークラブが会員数130名のビッグクラブになったのも駒ヶ根高原スキー場のおかげです。できればずーっと続いてほしいと願う人は少なくありません。

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シーズン最後のキャンプ~陣馬形キャンプ場

駒ヶ根市と中川村とに跨る陣馬形山(標高1445m)の山頂尾根にある「陣馬形キャンプ場」は有名で、キャンプ好きの多くが訪れ、その中には芸能人なども含まれます。人気の理由はいくつかありますが、まず1445mもの高地へ容易にクルマで行かれること。関東~東海地方の方には参考になると思いますが、丹沢山系の丹沢山が標高1567mですからほぼ同じ高さです。ちなみに高尾山は標高599mですから、陣馬形山が結構な高さの山だとお分かりいただけるでしょう。そこからは中央アルプス・南アルプスの両山脈を一望でき、さらには地形的にも恵まれていることから上伊那郡と下伊那郡にかけての「伊那谷」のほぼ全長62Kmを一望できてしまうのです。これは高尾山と東京スカイツリーよりもさらに長い距離になりますからその絶景ぶりがお分かりでしょうか。南アルプスの朝焼けと中央アルプスの夕焼け。夜は満点の星空。「天空のキャンプ場」と呼ばれる所以です。まもなく雪に閉ざされるつかの間の11月初旬の晴天。シーズン最後のキャンプを楽しまれている方は、以外にもリタイヤ組とおぼしきご年配の男性でした。さすがです!

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駒ヶ岳ロープウェイが全国1位~日経新聞

日経新聞が行った「紅葉が楽しめるロープウェイ」ランキングで、中央アルプス駒ケ岳ロープウェイが堂々の全国1位に選ばれました。これは「全国のロープウェイの中から、きれいな紅葉を眺めることができるところ」を、カメラマンや旅行関係者10名による専門家に選んでもらうというもので、2位の新穂高ロープウェイ464ポイントを上回る、481ポイントを獲得しての1位です。
決め手となったのは、ロープウェイの高低差950mと終着駅の千畳駅の標高が 2,611.5mと共に日本一な事。そして麓から急斜面を駆け上がるダイナミックさと車窓から見える紅葉が絶景なこと。終着駅の千畳駅の目前に広がる雄大な千畳敷カールと真っ赤に色付いた紅葉やナナカマドなどの高山植物。目前にそびえる山脈の頂。1967年の開業で、高山帯にあるロープウェイとしては最も歴史が古いことなどが選ばれた理由だそうです。ただし、どこのロープウェイも抱える問題としては「旅行形態の多様化などにより、乗客数は長期的な減少傾向が続いている」そうですから、この重要な観光資源をどう活用していくかは、もっと大いに議論を重ねないといけません。それにしても、新穂高ロープウェイよりも評価が高いという事実をもっと市民が自覚しないといけませんね。
中央アルプス観光 https://www.chuo-alps.com/
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駒ヶ岳スマートインターチェンジ

夏の終わりを迎え、稲刈りの準備が始まった駒ヶ根です。
今年の夏はあいにくの雨続きで、せっかくの行楽もアルプス山脈を見られずにお帰りになった方が多いと思うと残念で仕方ありません。是非また来年もお越しいただけたらと願いを込めまして、来年の情報をお届けします。駒ヶ根市南割に「駒ヶ岳サービスエリア」があります。大阪・名古屋方面から長野県に入りますとようやく現われる大きなSAということもあり、大変賑わうSAです。このSAにスマートインターチェンジの設置工事が急ピッチで進められており、今年度中の完成を目指しています。
駒ヶ根インターチェンジとの距離は一般道利用で7分間の距離なのですが、日々利用する地元民にとっては7分の短縮は恩恵を受ける人も多いですし、2つのインターチェンジは向かう方角によって使い分けて利用すると思います。観光客の方は駒ヶ岳サービスエリアに着いて、先にトイレ休憩を済ませ、コーヒーを飲んでからそのまま一般道へ下りられるというのも便利な利用法ではないでしょうか。  詳細は駒ケ根市HPをご覧ください➡http://www.city.komagane.nagano.jp/index.php?f=&ci=15757&i=15753

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松木平橋

今年は空梅雨と思っていたら、梅雨明けからが梅雨本番といったおかしな天気の駒ヶ根です。7月22日には商店街のお祭り「KOMA夏」も行われました。天竜川のアユ釣りも解禁になり、山の雪解けも急ピッチで進んでいて登山シーズンは真っ盛りとなっています。いよいよ2017年の夏も本番を迎えました。
さて今回は貴重な橋をご紹介します。駒ケ根市中沢と東伊那の境を流れる新宮川(しぐがわ)に掛かる小さなアーチ橋「松木平橋」です。伊那谷はどこへ行くにも大小の沢を越えて、沢に掛かる橋を渡って行かなければいけない地形です。現在のように橋も大きなものに掛け代わり、道も広く真っすぐになってしまったので写真のような小さな橋はすっかり無くなってしまいました。今でも小さな橋はありますが、松木平橋のようなアーチ橋はすっかり無くなってしまいました。アーチ型も当時の建設技術の流行だったのでしょうか?とても多かったように思います。
新宮川は天竜川の支流ですが、天竜川との合流域には扇状型の大地を作る特異な川でもあります。

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