伊南バイパス全線開通

2018年11月17日、当社の前を通る国道153号線「伊南バイパス」が全線開通しました。唯一の未開通区間だった、駒ヶ根市~飯島町間の橋が完成したことによる全線開通です。1977年(昭和52)年に着手してから42年間を要し平成最後の年に完成という、何とも壮大な年月を要してしまったという感想です。
この「中央アルプス大橋」と名付けられた橋は、長さが990メートルもあり一般道では県内最長の橋だそうです。「旧国鉄飯田線・田切のΩ(オメガ)カーブ」といえば、古い鉄道ファンにとっては有名な「撮り鉄」スポットですが、この橋はそのΩカーブの東側に架かりました。中田切川を渡る橋でもあるのですがその部分は30メートル程で、主な橋の目的は高い台地どうしを繋ぐための橋です。低い台地に高く太い橋脚を立て、高架が高い台地どうしを一直線で結ぶ橋です。伊那谷特有の地形では、一旦低地の沢底まで坂を下ってから橋を渡り、そしてまた坂を登って進むしか術がなかったわけですが、21世紀のこの橋は地形のハンデをものともせず一直線で結んでしまうという土木技術の凄さを見せつける橋です。
開通の式典には阿部守一知事や宮下一郎衆議院議員もおいでになり悲願達成を祝うと共に、早く渡りたいと思う大勢のクルマで、橋の上のみならずバイパス全体が終始大渋滞となる一日でした。