稲刈りの記憶

雨続きの9月、ひと雨ごとに駒ヶ根はすっかり涼しくなってしまいました。雨さえなければ今日でも明日にでもコンバインによる稲刈りが始まります。稲刈りは一気に集中するので、コンバインのスケジュールはお盆前から実は決まっています。40年前頃までの伊那谷の稲刈りは、命の次に大事な「米」の収穫ですから、高揚感があり最大の行事でした。年寄も子供も犬までも家族総出で田んぼに出かけ、まだ鎌でも稲を刈り取っていました。親戚も手伝いに来て、重労働のはずなのに皆が楽しげで、土手の脇で持参した昼食をとったものです。夕飯はねぎらいのご馳走ですから、それはもう大変なイベントでした。
都会へ出てしまわれた方でも、ご年配の方ならば記憶の中に田んぼの匂いと稲わらの匂いをお持ちの方も多いはず。農地付の中古住宅などは今後更に増えてくると思います。田んぼでの稲づくりは制約もあるので大変ですが、畑仕事などの農業をやりながら田舎の暮らしをご希望の方は、時折当社ホームページをご注目ください。

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