9月の最終日曜日には、恒例の「駒ヶ根ハーフマラソン」が開催されました。第3回のこの大会ですが、距離とコースが変わる以前は、「駒ヶ根高原マラソン」というネーミングで30回の実績があります。約4,000人のランナーを集めるこの大会は、長野県で3番目に大きなマラソン大会になります。
当初の「駒ヶ根高原マラソン」に出場する理由は、「会社からの指示で…」と、大会を盛り上げるために仕方なく参加する人も多かったのです。しかし、イザ参加をしてみると真面目な県民性が顔を出します。自分の体力の衰えを痛感する人が続出。そして生活習慣を変える人多数。タバコを止める人激増。そのままランナーを続ける人多数など、主催者の思惑以上に駒ヶ根市民の体力向上の転機となりました。筆者もその一人です。「頼むから出てくれ」と誘われて出たものの、ゼーゼー言って沿道の方から逆に心配される始末。自分の情けない姿を恥じて、翌日タバコを止めたのでした。
稲刈りの記憶
雨続きの9月、ひと雨ごとに駒ヶ根はすっかり涼しくなってしまいました。雨さえなければ今日でも明日にでもコンバインによる稲刈りが始まります。稲刈りは一気に集中するので、コンバインのスケジュールはお盆前から実は決まっています。40年前頃までの伊那谷の稲刈りは、命の次に大事な「米」の収穫ですから、高揚感があり最大の行事でした。年寄も子供も犬までも家族総出で田んぼに出かけ、まだ鎌でも稲を刈り取っていました。親戚も手伝いに来て、重労働のはずなのに皆が楽しげで、土手の脇で持参した昼食をとったものです。夕飯はねぎらいのご馳走ですから、それはもう大変なイベントでした。
都会へ出てしまわれた方でも、ご年配の方ならば記憶の中に田んぼの匂いと稲わらの匂いをお持ちの方も多いはず。農地付の中古住宅などは今後更に増えてくると思います。田んぼでの稲づくりは制約もあるので大変ですが、畑仕事などの農業をやりながら田舎の暮らしをご希望の方は、時折当社ホームページをご注目ください。
駒ヶ根の夏と言えば…
お盆が過ぎ、駒ヶ根のイベントも8月22日の「天竜かっぱ祭り」の花火大会を残すばかりとなりました。このお祭り、2年ほど前に「天竜ふるさとまつり」から名称が変わりました。理由はさて置き、名称が変わった最たるお祭りは「KOMA夏」という7月最終週のお祭りでしょう。以前は、嗚呼懐かしきバブルの産物、『駒ヶ根サンバカーニバル』というお祭りでした。町内会チームや企業チームが踊りながら練り歩くお祭りが10年ちょっと続きましたが、サンバと呼ぶにはかけ離れたお練りの様子と、年を追うごとの衰退ぶりに、名称を変えて踊りのジャンルを広げて再スタートしたわけです。晩夏にスキー場で行われた「駒ヶ根JAZZフェスティバル」なんてのもありました。これはスポンサーにも撤退されて廃止になりましたが、演奏される音楽のジャンルそのものがJAZZではなかったところがこれまたバブル、当時の世相だったのです。
青年海外協力隊 駒ヶ根
養命酒
駒ヶ根にお越しの際には工場見学をお薦めします。観光バスばかりではなく、ファミリーやカップルだけでも見学は常時可能です。
駒ヶ根の水道水はすごい!のです。
寒の戻り
春を見つけた!
南北に150Kmにも及ぶ長野県では、特に春の訪れには大きな地域差があります。新潟県側と静岡県側では1か月~1か月半ほどの春の差があるのではないでしょうか。まだまだ2メートルの深雪がある日本海側気候の新潟県境・栄村と、一方で早くも梅の花が見頃の温暖な東海側気候の静岡県境・天竜村。同じ長野県と言えどもこの差は大きく、当然文化も違えば、言葉も違います。
長野県の南部に位置する駒ケ根市では「ふきのとう」が顔を出し始めています。春の山菜のトップを飾るフキノトウ。これから5月のGWまでの間は「タラの芽」「コシアブラ」「わらび」「ウコギ」「たけのこ」といった山菜を比較的身近に摘むことができるのも田舎暮らしの醍醐味の一つです。
ロープウェイの運休
2015年 本年も宜しくお願いします。
伊那谷は、年末から雪模様に見舞われ、大晦日から元日にかけてもあいにくの雪の年越しとなりました。南信州は長野県北部ほどのメートル級の積雪にはなりませんが、現在の駒ヶ根市近郊はおよそ10cm~15cmほどの積雪となっています。この程度でも、通常から大きな幹線道路は早期に除雪作業が行われることになっており、昼間解けた路面が夜間には凍結する為、夕方に塩カルを散布して道路状況は確保されています。ただし、生活道路はこまめに除雪を行わないと、“寒冷地”のために雪は凍結したままでひと冬中残ってしまいます。子供たちの通学にも危なくないように雪かきを行うのですが、実は雪かきって声を掛け合って始まるものではありません。近所で誰かのスコップの音がし始めると、音を聞きつけた順から外に出始めます。まず家の前の雪かきを始め、それが段々、ご近所一帯の雪かき作業に変わっていくのです。この時、決して遅れをとってはいけません。これも近所付き合いのワンポイントです。