今からやって来る「駒ヶ根」

いきなり大雨続きの、梅雨入りした駒ヶ根です。
まだまだ自粛ムードが支配的で、秋の五十鈴神社の例大祭までも中止になったと聞きました。今から準備や稽古をしなくてはいけないので、スケジュール上の中止となってしまうのでしょう。災難の渦中にあってこそ行うべき「神事」のはずですが、現代社会においては受け入れざるを得ない苦渋の決断だったと察します。

それでもいよいよ今週からはプロ野球が開幕します。人々の生活に活力を与えることは間違いありません。無観客試合で収益は上がらないでしょうが、ラッパや太鼓の音ではなく、バットの打球音、キャッチャーミットの反響音から「さすがはプロ!」を感じたいと思っています。

大人達の努力によって、若者の青春にも想い出の1ページを作ってあげられそうになってきました。甲子園大会を奪われた高校球児には、県内のチャンピオンシップ大会が行われることになりましたし、インターハイの中止に対しても、恐らく代替競技が行われることでしょう。少しづつ、前向きな社会の兆しが見えます。

南割公園のハッチョウトンボが5月下旬から元気に孵化を繰り返しているそうです。彼らも懸命に生きています。
ロープウェイも工事が完了し、運航を再開しました。25年前の来客ピークはあの時代の産物。訪れる人がかつてより減ったとしても、一人ひとりに大自然の感動を与えていただきたいなと願ってます。
飲食店も営業時間を延ばし始めました。テイクアウトが普及するきっかけとなった事は意外でした。テイクアウトを利用するお客さんが多いことにちょっと希望が湧いています。
こうしてまた歩みが始まっています。かつての駒ヶ根と、今からやって来る「駒ヶ根」はきっと別物でしょう。結局は復活しなかった店舗や会社も多く見ることになるかもしれません。
それでもチャンスはピンチの後に訪れるという法則を信じて、できることを一つづつやっていきましょう。