例年より10日ほど早い、春の駒ヶ根です。
この冬は、火災の多さが目立った冬でした。
暮れから3月までの期間、駒ヶ根市の建物火災は5件も発生しました。
そのうちの4件が住宅密集地の火災だったために、周囲の家までも延焼火災が起きてしまったことが特徴です。厳冬期に家を焼け出された皆様はお辛かった事でしょう。改めてお見舞い申し上げます。
「火災」もまた、高齢化を抱える地方問題のひとつではないでしょうか。
旧市街地での人口減少や、より良い生活環境を求めて、若い世代は郊外で暮らすようになった結果、街の中の高齢化も顕著のようです。昭和の古い家が密集したままで、さらには空き屋も増加しているため、火災の発生時には、当然ながら周囲を巻き込む延焼火災に発展するリスクが増えています。
高齢者の火災リスクが非常に高いのは事実で、「ガス台の安全装置」に救われているケースはとても多いのではないかと考えられます。
夕食の調理でガスを使用中にもかかわらず、大きな声援を上げて地元力士/御嶽海の相撲に熱中してはいませんか?高齢で耳が遠いので、テレビは大音量。そのため、ガス台の安全装置「ピーピー」音はまるで聞こえない。相撲中継が終わって「はっ!」とガスを使っていた事を思い出した時には、既に安全装置で消えていた…。
多くの高齢者家庭も同様ではないか?と想像するとゾッとします。
自宅で炎があがった時、高齢者が初期消火で抑え込むのは大変です。
高齢者宅に、消火器の備えはあるのでしょうか?
そして、一緒に試してあげることも必要です。
離れて暮らす身内任せにせず、いつも隣で暮らす近所どうしでお節介を焼く取り組みこそが、必要性を増しています。
皆で支え合う駒ヶ根でありたいと願います。