牙をむいた霊峰

「御嶽山」より「御岳山」の表示が長野県では一般的ですので、「御嶽山」というマスコミ表現にはとても違和感を感じました。「嶽」が持つ文字の恐ろしさから「岳」を地元の人々は親しみを込めて使うのではないかと思います。
駒ヶ根市と御岳山は直線距離では40Km ほどなので細かな降灰もありましたが、春に中国大陸からやってくる黄砂に比べれば大したことではありませんでした。
隣町の山岳ガイドの山本さんや、山岳写真家の津野さんも被災されましたが幸いなことにいずれもご無事で帰還されました。しかし多くの命が霊峰に奪われ、信仰の山とはなんなんだ?とやるせない気持ちでいっぱいです。
駒ヶ根市から御岳山は、中央アルプスの向こう側にあるため望めませんが、中央アルプスの頂上峰に立つと、木曽谷遠くに雄姿を現す御岳山は疲れを癒してねぎらってくれる存在です。
10数年前に伊那谷と木曽谷を結ぶ権兵衛トンネルが出来てからは、御岳山は登山者以外にも急速に身近なお山になりました。多くのスキーヤーが春遅くまでスキーを楽しむ山ですし、行楽先として人気です。
開田高原から望む御岳山はまさに信仰の山の如く合掌をしてしまう圧倒感があります。自然の猛威に立ちすくむ人間の小ささを身近に痛感する出来事でした。
マスコミ表現の「御嶽山」より「御岳山」の方が地元では一般的です。「嶽」が持つ文字の恐ろしさより、「岳」の文字を親しみを込めて地元では使うのではないでしょうか。
駒ヶ根市と御岳山は直線距離にして40Km ほど。細かな降灰もありましたが、中国大陸からやってくる黄砂に比べれば大したことではありませんでした。地元では山岳ガイドの山本さんや、山岳写真家の津野さんが被災をされましたが幸いにもご無事でいずれも帰還されました。しかし多くの命が霊峰に奪われ、信仰の山がこういう事をするのか?とやるせない気持ちでいっぱいです。
駒ヶ根市から御岳山は中央アルプスに阻まれ望めませんが、10数年前に木曽谷へと結ぶ権兵衛トンネルが開通してからというもの、春遅くまでスキーを楽しむ山ですし、登山先として行楽先として御岳山は我々にとっても身近な山です。開田高原から望む御岳山はまさに信仰の山の如く、思わず合掌をしてしまう圧倒感があります。しかし今回は、牙をむいた霊峰に立ちすくむ人間の小ささを痛感する悲しい出来事でした。
御岳山