甲府事件と言っても凶悪な殺人事件などではありません。ましてや甲府の出来事が、駒ヶ根とどう関係があるのか?と思われるでしょう。
それが案外、関係ないとは言えそうもない独自の研究考察と体験談。
今回のブログは、1975年に甲府で起きた「UFO・宇宙人遭遇事件」と、1978年に伊那谷で筆者が目撃した謎の飛行物体。この2つに結びつく真実はあるのか!?とする、真面目なUFO考察のお話しです。
始めに甲府事件の概略です。
今から50年前になろうとする1975年の夕刻。夕食前なのに、いつまでも外で遊んでいた従弟の2人組小学生。
彼らの近くのぶどう畑に、オレンジ色に発光するUFOが着陸しました。近くまで寄ってみると、小学生たちと同じ位の身長をした宇宙人2人が乗っていて、何と一人は外へ出てきて「クチュクチュクチュ…」と声を発したのです。
驚いて腰を抜かしてしまったA君をB君が背負って隣のお堂まで避難します。そして夕飯の支度をする母親へと助けを求めました。
駆け付けた母親たちも、オレンジ色に発光するUFOが飛び去るのを目撃します。
オレンジの光は「南アルプス方向」へと飛び去り、さらにその光は清掃工場の管理人や別の同級生も、同時刻にそれぞれの場所から目撃していました。
複数の目撃者がオレンジのUFOを目撃したこと以上に、宇宙人に遭遇した唯一のUFO事件として「甲府事件」はとても有名です。
さて、なぜ甲府だったのか?と考えます。
推測の一つとして、UFO研究家がよく口にする「UFOと火山は密接な関係があるらしい」という発言…。皆さん、Googleマップを開いて、火山である八ヶ岳(硫黄岳)と富士山を直線で結んでみてください。直線のライン上に「甲府事件」の現場があります。
また、注目すべきは「南アルプスの方角へ飛んで行った」という目撃談。
南アルプス・中央アルプス共に火山はありませんから、事件現場から南の火山は御岳山。そして、御岳山=八ヶ岳(硫黄岳)=富士山を結ぶと、それはきれいな二等辺三角形を形成し、駒ヶ根市はおろか、上伊那郡全域をカバーしています(下図参照)。
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さて、時は甲府事件から3年後の1978年・伊那谷の夏。
その日は朝から気温が高く、夏休みだった筆者は学校のプールへと出かけたのでした。
あいにく同級生には出会えず、同じ部活仲間のT君とプ―ル脇のコンクリートで甲羅干しをしていた時の事です。
「あれ何?」とT君は私にも見るように促します。「あ、本当だ…」
その後の約20秒間の景色は今でも鮮明に記憶に焼き付いています。
銀色の浮遊する物体一つが、天竜川西岸の低い上空をスーッと北上してきます。位置的には、小渋川が天竜川に合流する周辺上空のような気がします。
当時に伊那谷を飛来していた爆音・銀色の自衛隊機「F-104スターファイター」とは明らかに違います。
音を発せず静かに、しかも空気抵抗が無いかの様に飛んでいるのが不思議でした。間もなく近くまで来れば、全体像が分かるだろうと思いながら見ていたその進路上には、小さな雲の塊があります。
物体は雲に入り、抜け出せば、さあいよいよその姿を確かめられる…と静かな気持ちで待ち受けました。が、しかし飛行物体は雲から出てこないのです。何事も無かったかのように小さな雲はそこにあり続け、物体は消えてしまいました。
プールの様子を見渡しましたが、キャッキャッと騒ぐ中学生以外、我々と同じものを見て口を開けている者などはいませんでした。
甲府事件から間もなく50年。当時の小学生も還暦です。「ウソ発見器」にまでかけられ、マスコミにおもちゃにされてすっかり口を閉ざしてしまった少年が、「あれは本当の出来事だ」と、還暦を契機に発言し始めたことを知り、筆者が中学生の頃に見た謎のアレも、甲府事件と関係があったのかもしれないなぁ…と思い始めた今日この頃です。