日帰りバスツアーが減った理由

例年よりは、少し冬への足踏みが鈍い年のように感じますが、山々は真赤に燃えて紅葉の最盛期となっています。
しかし駒ヶ根へは近年、特に東京方面からの日帰りバスツアーが激減してしまいました。皆さまご存知の通り、高速ツアーバスの大事故後にバスドライバーの労働時間が厳しく制限されるようになりました。それが大きく影響しているのです。地理上、新制度の元では首都圏と駒ヶ根の距離は、一人のドライバーで往復可能な目的観光地からはみ出てしまうのです。そのため制度の影響をモロに食らい、バスによる団体客の激減という状況に頭を悩ませているのです。四半期ごとの地元の経済指数には、「中央アルプスロープウェイの乗客数」が景気指数とされているのですが、数字は悪化の一途です。多様化の時代、登山を楽しまれる方は本当に多いですし、サイクリングやオートバイ等‥皆さま様々な余暇のスタイルをお持ちです。駒ヶ根は、懐の深い集客地へと転換を図る時代を迎えています。

仙丈中沢