駒ヶ根市と御岳山は直線距離にして40Km ほど。細かな降灰もありましたが、中国大陸からやってくる黄砂に比べれば大したことではありませんでした。地元では山岳ガイドの山本さんや、山岳写真家の津野さんが被災をされましたが幸いにもご無事でいずれも帰還されました。しかし多くの命が霊峰に奪われ、信仰の山がこういう事をするのか?とやるせない気持ちでいっぱいです。


「あるぷすのぶろぐ」

あちらこちらの田んぼで作られる蕎麦の花が満開を迎えています。都会暮らしをしていて思いましたが、蕎麦の味だけはどうしても信州に敵いません。蕎麦粉は痩せた土地ほど良質だと言われる通り、本来田んぼですと土壌が肥え過ぎているのと、田んぼは比較的低地にあるために、蕎麦の風味はどうしても大味になってしまうのだそうです。しかしそれでも、地粉で外国産蕎麦粉よりははるかに良いと思います。ちなみに、「ざる一枚2,000円~3,000円」の値段が付いたざる蕎麦のメニューを目にすることがありますが、それは地元産の蕎麦粉の中でも「ブランド蕎麦粉」で、収穫量もほんのわずかなものになります。ブランド蕎麦粉は老舗の有名蕎麦店へ優先的に流れておしまいだそうですから、もしメニューに見つけた際はせっかくですから是非お召し上がりください。通常、一日のなかでも枚数に限りがありますので、午後に行ったら無くなっている場合が多いのでお早めに行かないとだめです。



中央アルプスの山肌の雪解けを、様々な形に見立てた「雪形」が楽しめます。
5月のGW期間中は、水田を持っている農家にとっては遊んでばかりはいられません。田んぼ作りをしなくてはいけないのです。田んぼをお耕し(おこし)、水を張ると、どこにいたのか?いつ大きくなったのか?数日後からはたちまちカエルの合唱が始まります。陽が長くなった夕方から夜中じゅう、そして夏の終わりまで。大騒音のはずなのに、自然界のサウンドは苦にならないようになっているのは、人も自然の一部だからなのでしょう。(中沢地区からの中央アルプス)


ようやく長い冬をやり過ごし、この季節を迎える事ができました。昼間は暖房がなくても過ごせるほどに穏やかな気温上昇となり、花々は我を競うように咲き始めました。梅、水仙、木蓮、レンギョウ…。5月のGW頃までは花桃や山吹、つつじなどなど見事な景色を味わうことができます。一眼レフ持参のご年配のアマチュアカメラマンが多い事に気づかされる頃でもあります。「写真は中沢地区の天竜川沿いの桜越しに見る中央アルプス。右から伊那前岳、宝剣岳、檜尾岳~空木岳、南駒ケ岳」

長野県警と言えども、山岳救助隊員が常駐する警察署は4つしかありません。
①大町署 (北アルプス後立山連峰担当)、②安曇野署 (北アルプス槍穂高連峰担当)、③茅野署(八ヶ岳連峰担当)、そして我らが④駒ヶ根署 (中央アルプス担当)です。山岳救助隊員といっても、始めは皆が普通の巡査・おまわりさんなのだそうです。志願した警察官が、ロッククライミング等の厳しい山岳救助訓練を積み重ねて、晴れて山岳救助隊員として上記の4か所の警察署に配属されます。長野県では、冬山の遭難事故は決してめずらしくはありません。ほぼ毎日が冬山の遭難のニュースです。最近では軽装の韓国人ツアー客が、中央アルプス空木岳で遭難、死亡したニュースも皆さん記憶に新しいですね。懸命に救助活動を行う長野県警山岳救助隊員の様子がYouTubeにアップされていますのでご覧下さい。
(中央アルプス宝剣岳・滑落事故)
https://www.youtube.com/watch?v=64mll8XWIek#t=370

2月8日~9日の大雪から明けて間もなく、立て続けの14日~15日の豪雪は記録的な観測結果となりました。クルマを出すのに雪の中から掘り出さなければいけない有様で、自宅の敷地から外へも出られないほどの積雪でした。高速道路や鉄道はもちろん、市町村を結ぶ国道も各所で寸断され帰宅困難者が続出し、物流も滞りスーパーに食品が届かない事態ともなりました。雪が収まり、晴れ渡った16日の日曜日は、住民や建設業者総出で、胸の高さにまで達した雪の除雪に追われました。
