南北に150Kmにも及ぶ長野県では、特に春の訪れには大きな地域差があります。新潟県側と静岡県側では1か月~1か月半ほどの春の差があるのではないでしょうか。まだまだ2メートルの深雪がある日本海側気候の新潟県境・栄村と、一方で早くも梅の花が見頃の温暖な東海側気候の静岡県境・天竜村。同じ長野県と言えどもこの差は大きく、当然文化も違えば、言葉も違います。
長野県の南部に位置する駒ケ根市では「ふきのとう」が顔を出し始めています。春の山菜のトップを飾るフキノトウ。これから5月のGWまでの間は「タラの芽」「コシアブラ」「わらび」「ウコギ」「たけのこ」といった山菜を比較的身近に摘むことができるのも田舎暮らしの醍醐味の一つです。
ロープウェイの運休

2015年 本年も宜しくお願いします。
伊那谷は、年末から雪模様に見舞われ、大晦日から元日にかけてもあいにくの雪の年越しとなりました。南信州は長野県北部ほどのメートル級の積雪にはなりませんが、現在の駒ヶ根市近郊はおよそ10cm~15cmほどの積雪となっています。この程度でも、通常から大きな幹線道路は早期に除雪作業が行われることになっており、昼間解けた路面が夜間には凍結する為、夕方に塩カルを散布して道路状況は確保されています。ただし、生活道路はこまめに除雪を行わないと、“寒冷地”のために雪は凍結したままでひと冬中残ってしまいます。子供たちの通学にも危なくないように雪かきを行うのですが、実は雪かきって声を掛け合って始まるものではありません。近所で誰かのスコップの音がし始めると、音を聞きつけた順から外に出始めます。まず家の前の雪かきを始め、それが段々、ご近所一帯の雪かき作業に変わっていくのです。この時、決して遅れをとってはいけません。これも近所付き合いのワンポイントです。
長野県縦断駅伝

秋燃ゆる

牙をむいた霊峰
駒ヶ根市と御岳山は直線距離にして40Km ほど。細かな降灰もありましたが、中国大陸からやってくる黄砂に比べれば大したことではありませんでした。地元では山岳ガイドの山本さんや、山岳写真家の津野さんが被災をされましたが幸いにもご無事でいずれも帰還されました。しかし多くの命が霊峰に奪われ、信仰の山がこういう事をするのか?とやるせない気持ちでいっぱいです。

蕎麦の花満開
あちらこちらの田んぼで作られる蕎麦の花が満開を迎えています。都会暮らしをしていて思いましたが、蕎麦の味だけはどうしても信州に敵いません。蕎麦粉は痩せた土地ほど良質だと言われる通り、本来田んぼですと土壌が肥え過ぎているのと、田んぼは比較的低地にあるために、蕎麦の風味はどうしても大味になってしまうのだそうです。しかしそれでも、地粉で外国産蕎麦粉よりははるかに良いと思います。ちなみに、「ざる一枚2,000円~3,000円」の値段が付いたざる蕎麦のメニューを目にすることがありますが、それは地元産の蕎麦粉の中でも「ブランド蕎麦粉」で、収穫量もほんのわずかなものになります。ブランド蕎麦粉は老舗の有名蕎麦店へ優先的に流れておしまいだそうですから、もしメニューに見つけた際はせっかくですから是非お召し上がりください。通常、一日のなかでも枚数に限りがありますので、午後に行ったら無くなっている場合が多いのでお早めに行かないとだめです。
味も極めた『南信州ビール』

4代目ゴンドラ登場!駒ヶ岳ロープウェイ

中央アルプスの雪形
中央アルプスの山肌の雪解けを、様々な形に見立てた「雪形」が楽しめます。
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